逃亡劇、そして復活 7

  ケフカ「さて、俺が今から何をしようとしているのかわかるか?…分からないだろう。わからないだろうさ。…てなわけでだ。…あいつらには消えてもらう。」

ケフカは、指を鳴らして合図をする。その瞬間、外は一瞬にして巨大な爆発が起こり、あたりはだれ一人残らず完全な焼け野原と化していた。そして、あたりには、もともと何かしらの生き物だったのだろうと思われる残骸が残るだけであった。

 

 ケフカ「全く。あんな連中にてこずるくらいなら、まとめて処分したほうが早いっての。…あ~あ、これで邪魔者もいなくなったし。もう結界解いてもいいかぁ。」

そう、これがケフカという男である。…かつて、彼はこの世界ではない世界で、とある帝国に使える魔術師であった。彼は、皇帝からある国への侵攻を任された際、敵味方問わず相手の国を亡ぼすために皆殺しにしたという輩なのである。今回も、彼は短絡的な考えでやっただけの話だ。

 ケフカ「さてさて、あとはお前たち三人をいたぶるだけだ。…どうした、どうした?絶望でうなだれちまったか?そうだろう、そうだろうさ!!お前はこれで二度目だろうさ。仲間を救えず、あの時みたいに…ん??どうした。手なんか突き出し…。」

 その瞬間。ケフカの視界はまぶしさに包まれる。…気づいた時には、彼にかけた幻術ごと、結界が破壊されていた。