逃亡劇、そして復活 12

とは言え、それはあくまで人間レベルでの話で、自分の体が耐えられないほどの出力をいっぺんに出すことはできないという制約のもとの話ではある。が、それでも十分すぎるほどの力を持っている。さながら、人間兵器といった所だ。

 ケフカ【やべぇ。完全に俺の失策だ…。流石にやり過ぎちまったってか?ケッ、ツマラン。…仕方がねぇ。ここは俺も仲間と合流させてもらうぜ。】

 

ケフカは、相手の力量から到底自分一人では敵いっこないと悟る。ケフカは、置き去りという形に結果となってしまった三人と合流するために、山本の頭上を高く舞い上がってその場から一気に立ち去った。

 山本「くっ、まずい。早く二人のところへ行かなくては!」

山本は、急いでクーフーリンらのところへ戻る。どうやら、ケフカは相当大きな結界を広げていたようで、四方500メートルほどのものだったようだ。そのため、戦っているうちに、意外とかなり遠くへ移動してしまっているようだった。

 

一方、結界を破壊した時の爆音は四方に響き渡り、敵味方あまりの状況の凄まじさにただ一点のみを見つめるほどだった。

 フレイザード「な、なんだ今のは!結界が、結界がぶっ壊れただと?」

他にも、アインツベルンの森に近づき始めていた鬼太郎たちも、あまりの空気の振動にただ事ではないと驚いていた。