逃亡劇、そして復活 17

 ジャンヌ「ルーラー、ジャンヌ・ダルク。参上いたしました。初めまして、皆さん。これからよろしくお願いいたします。」

 

彼女の礼儀正しさに、時空省の面々は、みなそろって謙虚な気持ちになる。なるほど、これが聖人が発するオーラなのか…と皆しみじみする。

 王ドラ「なるほど。これが聖人が発するオーラ。すごいとしか言いようがないですね。」

 元就「いやぁ、まさか本物のジャンヌ・ダルクに会えるとは…。長生きするものだよホントに。…そういえば、二人とも基本の7騎とは違うクラスなんだね?」

 

そう、説明するとこの二人、剣士、槍兵、弓兵、魔術師、騎兵、暗殺者、狂戦士のどれでもないのだ。巌窟王は復讐者【アヴェンジャー】。ジャンヌは裁定者【ルーラー】というクラスなのだ。本来なら、この二人は聖杯戦争ではまず呼ばれることはない。しかし、カルデア聖杯戦争をするためにサーヴァントを召喚するのではない。そのために召喚することができた。人類を守るために使い魔として召喚された存在だ。

 

 宇和島「成程、説明聞いて納得したな~。そっちは人類を救済するための組織だもんね~。でもすごいね。いろんな偉人と出会えるって素敵なことだもん。…といえない状況だよね今は。」

悲しいことに、それは事実だ。が、しかし。ここは会敵した時を想定せざるを得ない。