逃亡劇、そして復活 31

フレイザードは、すぐにそれに気づく。突如、爆音とともに、天まで突かんとするほどの巨大な火柱が立ったのだ。この火柱、フレイザードはすぐに魔術によるものだということに気づいた。凄まじい魔力を一瞬にして放出することにより、このような火柱を立てたのだ。

 フレイザード「こいつは驚いた。この魔力の放出されたほうを見たらこれだ。…なるほど、先ほどの爆発は全部あいつの仕業ってわけだな。」

その爆発を起こしたものこそ、山本誠一その一人である。怒りにより、魔力が暴走状態に近い彼に、ケフカが逃げ回っていたところ、偶然この森の中にいる彼らの近くまできてしまったようである。

 ケフカ「うおぉぉおお、一体どこまで追っかけてくんのよあの兄ちゃん。このままだとぼくちん死んじまう!…っとおいおい、よく見ますと、お味方さんがいらっしゃるようですね。…あれは、フレイザード!いいところにいた。おーい、フレイザードのあんちゃん!」

ケフカは、フレイザードに助けを求めるべく、声をかけた。今まで一体何が起こったのかを、火柱をよけながら説明する。

 フレイザード「はぁ、そいつはえらいこったぁなぁ。じゃ、俺が何とかしてやる。俺の精鋭部隊であいつを止めてやるよ。」