逃亡劇、そして復活 35

何かしら、松ぼっくりから声がした気がしたが、気にせずそれに火をつけて灯りをともしたり、落ち葉や枯草に火をつけやすくすることで、キャンプファイヤーや焚火の着火剤として利用できる。簡単に言えば、落ち葉や枯草に火を灯しやすくなるのだ。これで、闇夜も安心できる環境を整える。

 王ドラ「へぇ~、竹林で修業していた時にはそんなことはしらなかったですねぇ~。…あ、竹林だから松はないか。…それで、この松ぼっくりに火を灯すための道具は一体どうするのでしょうか…て、えぇ…」

 

突然、王ドラが驚くのも無理はないだろう。そう、火のつけ方が凄まじいのだ。その方法が、先ほど合流したサーヴァント、【エドモン・ダンテス】の手のひらから発せられる復讐の怨念が具現化した炎で着火しているのだ。後、彼の癖で【クハハハハハハ】と笑いながら炎を出しているので中々シュールな光景となっている。

 

 キッド「なんか楽しそうだなあのフランス人。」

 王ドラ「そうですねぇ。その横で淡々と松ぼっくりに火をつけているジャンヌさんがまた何とも。」

 

同じフランス出身の有名人がまさかこんなことをするとは、二人とも何とも言えない気分になっていた。色々とイメージが壊れてしまったからである。