逃亡劇 そして復活 43

 何事があったのか、始めモンスターにはよくわからなかった。只、何者かにまれたモンスターは、一瞬にして真っ黒に変化し、そのまま塵となって一瞬に消えていったのだ。

 アーデン「さてさて、これで何人減らせたかな?これだけへらせりゃあいつらも多少は楽だろうさ。…んじゃ、俺はこのまま何事もなかったかのようここを去るとしよう。もうすぐしたら、彼らも次官に合流できる筈だからねぇ。そのままシ骸化したモンスターも、昼になれば消えるし、証拠隠滅、証拠隠滅。」

 

と、彼は行きたかったのだが、どうやら、彼の存在に気づいたモンスターの一部が、彼に果敢に立ち向かおうと集まってきたようだ。

 モンスターA「そこまでだ。貴様はお呼びでないとうちはマダラ殿から話は聞いている。貴様はここで大人しく死んでもらおう!」

 

アーデンは、やれやれ面倒だなぁという態度を見せる。敵を減らすはずだったのに、敵をさらに集めてしまったからだ。

 アーデン「やれやれ、まいったねぇ。これじゃあ俺もさすがに厳しいかな?」

 モンスターB「なーに余裕ぶっこいてんだ。こちとらあの蛟様が率いておられる精鋭部隊だ!すなわち、お前が死ぬのはこれで決まりだということ!皆のもの、出逢え出逢え!!」

 

掛け声に合わせて、モンスターが一斉に襲い掛かり始める。しかも、六人束になって襲い掛かるという用意周到振りである。

 アーデン「あぁあ、こいつは避けられないねぇ。」

そうして、アーデンは、モンスターの攻撃をよけることができずに、そのまま攻撃をもろに食らった。