逃亡劇、そして復活 47

そして、彼女が使うことができる魔術。それが時間圧縮だ。簡単に説明すると、同じ空間に、【過去、現在、そして未来の世界を繋ぐことができる】という大魔術だ。

 ロマニ「え!それってもう魔法の領域に入ってない?というか、そんなことができる奴と君は戦ったというのかい?ええっと、スコール君っていったっけ?元就さん、彼は一体何者なのですか?」

 元就「ああ、彼は傭兵育成学校【バラムガーデン】所属のエリート中のエリート【SeeD】と呼ばれる伝説の傭兵だ。しかも彼まだ十代後半でその頂点に立っているというから凄いもんだよ。とにかく、これはいい味方が来てくれてよかった。」

 スコール「いえ、人からそういわれると何だか不思議な気分になります。あの時は、只々必死でしたし。それに、自分はそんな立派な者ではないですし。…ですが、呼ばれたからにはこの状況を打開いたします。」

 元就「はははは。そういうセリフが自然に出てくる所は君らしいね。驕らないことは大事なことだ。冷静に物事を見られるということは大事なことだからね。そういえば、君のほかには誰か来てないかな?」

 スコール「そうですね。麻倉葉君がオーバーソウルで暴れまわっているそうですが。」

 

成程、この森、幽霊とかいそうだねぇとふと思った元就である。なるほど、彼をこの森に呼んだのは正解だと言えるだろう。