逃亡劇、そして復活 63

 さて、山本とマダラの話は続いている。まず、山本が気になるのは敵の本拠地を襲ったという者だ。内部分裂でも起こっているのだろうか?それとも、第三勢力がいるというのだろうか?

 山本「いったいお前たちの本拠地を落とすって何者なんだ?誰か敵対している奴がいるってことだろう?」

 マダラ「その通りだ。…いや、正確には我々も騙されたというほうが正しいか?その男は、我々に基地の提供をしてくれたのだが、どうも初めから我々に協力するつもりは露もなかったらしい。こちらのことは全てお見通しだったようでな。わざとこちらに場所を提供させて油断させておいてこちらの戦力を削いできた、ということだ。」

 

どうやらこういうことらしい。マダラはこの町で勢力を広げようとしている人物に接触した。その人物は、自分が保有するビルの内の数室を貸し与え、そこをマダラたちは拠点として改造したそうである。が、それは罠だったようだ。はじめから、その者はマダラたちに協力する気は全くなかったのである。その者は、彼らを自分の野望の邪魔をすることに間違いないと初めから知っていたようである。しかも、マダラたちの兵力は多いことからことさら脅威を持ったようである。そのため、彼は罠を仕掛けた。」