暗黒卿 7
やはり、この男が味方でよかったと改めて思い知らされたマダラであった。この場所以外では、極力考えごとを避けるべきだと考えさせられた。
マダラ「…参ったな。隙を見せたらアウトだな。」
老人「そう心得ても構わん。しかし、安心せい。味方である限りはそなたの寝首をかいたりはせん。」
マダラ「そうだとここは信じておこう。ここはな。確かに、その通り。敵はあの青年を含めば今のところ3グループがこちらの敵だ。一つは、あの未来人、一つは、妖怪対策のエキスパート、もう一つは、あの神父たちだ。」
老人「それは厄介だ。その勢力を極力各個撃破したいが、恐らくそれが厳しいということで余に相談といったところか?」
どこまでも図星か、これは参ったとしか言いようがない。どこまで見透かしているのか?…おそらく、自分が墓穴を掘るようなことを一言でも言ってしまえば、こちらの身が危ういとしか言えない。
マダラ【やはり、この男。只者ではない。召喚したときのことを思わず思い出してしまった。】
この召喚に関することはまた後程述べることにするが、ここは先に話を進めることとしよう。兎に角、いま大事なことは何か。マダラは話を続けることにした。
マダラ「そういうことだ。戦力の割り振りはどうする?」
老人「ふむ、そういうことなら、考えが無きにしも非ず。わしの考えを聞いてくれるなら、知恵を貸さんでもない。」
そして、マダラは自分たちが召喚したサーヴァントに知恵をかりることとした。だが、この時点でマダラたちは、彼の術中にはまっていたとは、露も思っていなかったことに違いないのではなかっただろうか。だが、動きだした運命は、もう止めることはできないのであった。