逃亡劇、そして復活 70
呂布は、彼女の言葉に怒るどころか、その豪胆さをかえって気に入ったようだ。
呂布「ほう。言うな小娘。あのマダラからお前のことを聞いていたが、流石というところなのだろう。」
そのまま呂布は、方天画戟を横になぎ、ジャンヌを振り払う。その力たるやすさまじく、後方に吹き飛ばされるほどだった。が、空中で受け身を取ることで事なきを得た。
が、サーヴァント相手にこれだけの武を見せつける男【呂布奉先】。まさに、天下の飛将軍にふさわしい男である。
アベンジャー「ほう。あの英霊ジャンヌダルクをしても互角とは。まさに化け物じみた強さだ。…当カルデアの呂布と比べても何も遜色はないほどの強さを誇るとみた。しかし、外見から判断して、我々の知っている世界とは別の世界線から来たということで間違いなさそうだな。」
呂布は、英霊となった自分がまさかカルデアという場所にいるというのは知らなかったようで驚いているようだった。が、どうやらこの自分とは多少違うという所があるということなので、興味を抱いたものの、今は目の前の獲物が先といわんばかりに再び武器を構える。
呂布「なら、その俺と戦えるというのもあるということだな。なら、お前たちをとっとと倒し、その俺と戦わせてもらおうか。」