強者相まみえる5

二人は、ジャンヌの宝具の加護を受けて敵に突撃を開始する。アベンジャーは呂布目掛けて突進を開始、一気に喉元に迫る。彼の戦闘方法は、自らの怨念を込めた炎によるものと、鋼の精神を具現化した超高速の格闘術。彼の精神は、時間空間の概念を超え、どのような牢獄でさえも彼は脱出できる、というものを利用したものらしく、サーヴァントとして現界した巌窟王は、超高速思考でその精神を無理やり肉体に反映、時間停止に近い超高速移動を可能とする。

 

 これにはかの飛将軍も驚愕したようで、いくら方天画戟を振るうもののほとんどの攻撃が当たらない。それどころか、高速の格闘術による激しい攻めにまさかの防戦一方だ。もう一方、忠勝は足利義輝と接近戦に臨む。相手に隙を与えず激しい攻めで詰めていくことで、あの謎の笏から武器を出させないという寸法である。

 

 義輝「ははは、私がいた世界のそなたもたいそう強かったが、そなたも彼に負けじと劣らず中々の武勇よ。」

 忠勝「やはり拙者もそなたがいた世界にいるようにござるな。なら、どちらの拙者が強いか後で感想を聞き申したい。」

 義輝「ははは、ならば、後でいくらでも聞いてやるぞ。が、そなたがそれまで無事であったらの話であるがな!」