世に仇し者 セフィロス 8
彼女の言葉に、セフィロスは返答するつもりはないらしい。それどころか、機嫌を損ねたようで、そのまま後ろを振り返り、どこかへ行ってしまうようだ。
アルク「って、ええ!どっか行っちゃうわけ!ここまで用意周到にやっといてそれは。」
と、彼女が言い終わる前に、セフィロスは威圧的なまなざしで全員を見る。が、不思議なことに、クラウドに対してだけはそこまでないようにも思えた。兎も角、少なくとも言えることは、セフィロスはクラウドに対して浅からぬ因縁があるということは理解できた。
セフィロス「残念だが、お前とじっくり話す機会は終わってしまったようだ。…それに、この仮の体も時間切れのようだからな…。」
時間切れ。セフィロスはそう間違いなくそう言った。そう言い残すと、そのまま彼は後ろを振り返ったと思うと、まるで体が煙のように消えていく。
クラウドは、何か思い当たる節があるようで、落ち着いた様子であたりを見渡す。すると、クラウドの目の前に何やら気味の悪い紫色をした肉塊が現れた。そのままクラウドは剣を構えたが、その肉塊は霧状にそのまま姿を消してしまった。そして、その場所には、何やら小さい機械が落っこちていた。
クラウド「…どうやら、今回は襲ってきたりはしないようだな。」