片翼の天使 13

 六道仙人「どうやら、時間が来てしまったらしい。わけあってなのだが、どうもこの世界では霊体になっておかぬとすぐこうなってしまうようなのだ。すまぬな。今からは儂の声しか其方たちには届かぬであろうが、セフィロスのもとへ移動しようと思う。」

 

六道仙人の姿は次第に姿は消え始めたものの、声だけは確かに聞こえていた。しかし、これでは先導しずらいのではないかという疑問が浮かぶ。

 ビリー「んーでも仙人さん?これじゃあ僕たちがあなたの後を付いていくのいくのが大変じゃあない?」

 張遼「そうでござるな。姿が見えぬとあらば我々が追いかけていくというのも大変なのでは?」

 

各々、心配ではあったが、その疑問については六道仙人がすぐ解決してくれる形になった。

 

 六道仙人「まぁ心配するであろうな。が、それには及ばぬ。其方たちを奴がいる場所まで一瞬で移動させれば…。」

六道仙人がそういった瞬間、周りの景色が変わったと思ったら、すでに先ほどとは全く違う場所まで移動していたのだ。

 

 アルク「へぇー凄い!なるほどねぇ。これなら先導いらないわね。」

 クラウド「いや、確かに先導いらないかもしれないが、予想の斜め上だったな。流石仙人。その名は伊達じゃないというわけだ。」