冬木編 はじめはアインツベルン城20

辻谷「おう!!聞こえているとも!」

 柚須「聞こえています!」

 ゾロ「そこは標準語なのかよ!!」

と鋭い突っ込みを入れたところ、何やら激しい音がし始めた。何かが激しく動き回る音。二人が喧嘩している間に、ことは動き始めていた。

 

さて、戦いが始まるのをマダラは待っていた。恐らく、この戦いであの男は本気を出すに違いないからだ。マダラは、どこかしらからこの様子を観察し、同時に誰かと立体映像越しに会話しているようだ。

 マダラ「さて、冥闘士ラダマンティス。お前が気になっていた男が立つ所だ。何故気になる?あの男は聖闘士でもなかろうに。」

 ラダマンティス。冥王ハーデスに使える【スペクター】冥闘士の戦士。108いるとされる彼らの中でも最強の男だ。

 ラダマンティス「そうだ。確かにだ。だが、あの男。あの武器はなんだ?過去、現在、未来。それどころではない!人、神、そして星の力を感じる。それを使いこなすあの男の底力。なぜかあらゆるものと対等に戦える強さよ。」

 マダラ「気になるか。だが、お前の出番は当分先だ。あくまで今日は戦いの見学だけにしておけ。」

 ラマダンティス「今日はそうしよう。さて、雑魚共とはいえ、中々の者ではある。どう立ち回るか楽しみにしておこう。」

 

戦いは始まろうとしていた。それは、辻谷君たちが喧嘩している最中のこと。