冬木編 はじめはアインツベルン城 31
グラノは、ミサイルで必要に攻撃するが、それをよけ続けるサイザー。が、グラノの狙いはミサイルで相手を迎撃することではない、これはあくまで陽動だ。気づかないうちに、彼女はロボットがパンチを繰り出せる間合いにはいっていたのだ。
グラノ「引っかかったな!これで終わりだ!さっさと死ね!!」
ロボットパンチは間違いなく彼女に命中する。これは間違いない、確実にやった。…と思ったのだが何故だろう、様子がおかしい。
サイザー「…どうした?それしきで私を倒せると思ったのか?」
グラノは驚愕する。彼女は、ロボットパンチを大鎌でいとも簡単に防御していたのだ。
グラノ「な、なにぃ!!」
ロー「甘かったな、さて、本当はテメェを殺しても構ねぇんだが、生かして返さないといかんらしい。が、覚悟しておけ。お前は今から地獄を見るんだからな。」
ローの言葉に激高するグラノ。何が殺さないだ。何が地獄を見るだ。そんなこと、できるわけないと。陰湿でプライドが高い彼は、この二人を殺すため、ありったけのミサイルを撃とうとする…
出ない、何も起こらない。どうしたことだ?あれだけあったミサイルの残りが一瞬で0になっているじゃないかと。
ロー「あめぇんだよ。ミサイルはもう別の場所に位置を交換しといたからな。そのミサイル発射口に詰まってるのは、大量の砂や砂利だ。」
グラノ「いや、どういうことだ?どういうからくりだ?一体お前の能力はなんなんだよ三白目!!」