決戦 アインツベルン城 23

一方で、こちらも激しい戦いが繰り広げられていた。麻倉、蔵馬チームである。

 蔵馬「成程、相手は炎の妖怪とモンスターか。」

 葉「相当研究してきたみたいだね。蔵馬は主に植物系の技が多い。」

 カヤ「その通り。セントエルモの火と姥ケ火、そしてボム!すべて炎系だ。そして、儂の得意な魔法もまた炎よ!!」

 葉「なら、おいらが主戦力だね。大丈夫、この【スピリット・オブ・ソード】なら、君たちごと吹き飛ばせる。…けど、それが狙いだということもわかってる。厄介だね。相性だけでなく、こちらの考えもお見通しというわけだね。どーしようかな?」

 

彼の言っているのは、後方に控えているモンスター【ボム】である。火の玉に顔がついているモンスターなのだが、厄介なことに、攻撃するとその体が膨張し、最終的には巨大化した上に破裂するという特性を持つのだ。

 カヤ「どうだ、屋敷でこんなものが爆発したら大惨事、儂は他の連中とはちがって頭脳派じゃ!それ、お前達!あのゆるゆるな少年と優男を一網打尽にしてやるのだ!!」

 

この状況、彼らにとっては絶体絶命である。が、予想外のことが起こるのは敵にとって災難なこととなる。一斉に襲い掛かるカヤたちに対し、突如、何者かが妨害を開始する。