決闘 足利義輝 5

どうやら、応仁の乱が起こらず、そのまま平穏な時代が過ぎてしまったという。そのまま彼の生まれた時代まで平和が続き、熱き熱意が失われたと感じた彼は、【天政奉還】。すなわち、政を天に奉り還すことを決意。各地を治める大名たちに自分を打倒してみよと発破をかけ、戦国の世を築きあげたのだ。

 

 山本「いや、なんてことをしてるんですかねこの将軍様!…いや、そうか。本来の歴史がずれてしまったから、その修正力で天政奉還という行為を起こす役割を担ったというわけか!と、なんだか納得してしまった。」

 義輝「理屈としてはそうなのだろう。が、余は間違いなく自分の意志でやったと思っている故、果たしてどうなのであろうな?」

 山本「あなたがそうなのだろうと思うのならそうなのかもしれません。恐らく、我々の生きている日本に近い並行世界があったら、いつかはそのくらいの時代に戦乱が起こるようになるとしか言いようがありませんからね。と、時空省から送られてきたデータを速読した限りではそう考えるべきでしょう!」

 

長々しい話を二人でしているが、そんな中でも二人の戦いは続く!お互い、かなりハイスペックな戦いをしている。その戦いを、敵味方関係なく、見ていた。牧師、ゲーニッツもこの戦いをこの城の屋上から見つめる。