再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 49

一応、要求を聞くという形で話が進むことになっている管制室。そんな一方、うちはマダラはそのころカルデアの司書【紫式部】が管理しているカルデア図書館へと来ていた。彼が今回、自らカルデアに忍び込んだ理由である。

 マダラ「さて、レディ紫式部には寝てもらった。…あっちはあっちでいまごろ無茶苦茶な要求をしているんだろうが、俺はそんなことをせず、隠密に仕事をするとしよう。」

彼が自らカルデアに侵入するのは理由があった。それは、謎の石板。那由多銀河曰く、これを早いうちに集めておかないと大変なことになるというのだ。何枚かあるそうなのだが、そのうち一枚はカルデアが知らないうちに一枚持っていたらしい。

 マダラ「…さて、ここのどこかに隠しているということらしいが…ゼツもまだ探し切れていないか。…さて?」

とあたりを見渡していたマダラ。…いや、まて。何かがおかしい。静かすぎる。いや、恐らくほとんどの戦力が管制室に集まっているだけだろうということなのだろうが、それにしても何もなさすぎる。

 

 マダラ「…なるほど。どうやら先客がいる可能性があるか…。要注意、と行こう。」

忍びとしての感覚がそう認識したようだ。…それは、どうやら正しいということがすぐさま判明する。