再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 48

しかし、ジェノバ事態は結果は満足していたようである。なんだかんだで目標を一つ達成したからだ。それは、カルデアにこちらを脅威としてみなすように仕向けるということ。それが、那由多銀河の望みであるからだ。

 ジェノバ【さて、そろそろいいかしら?こちらの目的を話すことにしましょう。そうすれば、うっかり要求を呑んでくれるかもしれないし。】

さて、本題に入るようだ。ここからは、那由多銀河の命令ではなく、ジェノバとしての要求だ。

 ジェノバ「さて、サーヴァントの皆さまおよびカルデアの職員の皆様方。恐らく、この管制室をモニター越しに見ていると思うのですが、そろそろこちらの要求を述べるとしましょう。」

と堂々と宣言するジェノバ。まさに、高らかな勝利宣言だ。

 ゴルドルフ「要求?これだけ荒らしておいて何を言っているのかね?いや、そうか。今の立場上我々負けてる状態だった。」

 シオン「そう弱気にならないでください新所長。まだ負けが決まったわけじゃありません。ここは相手の要求が何なのかを聞いてそこからどうするか考えましょう。」

とひそひそ声で二人はひとまずおとなしく話だけでも聞いておけという結論に達した。無難な選択であるし、話を長引かせることで、資材や食料を集めるためレイシフトしているサーヴァント達を呼び戻す時間を稼ぎ、一気に叩くこともできるからだ。というか、もう始めているようだ。流石シオン・エルトナム・ソカリス。抜かりない。