再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 28

このゼツという者、黒と白でそれぞれ意思…というか完全に別人で、本来は別々に分かれて行動できるのだが、普段はこのように一人の人物として活動しているのである。一見派手に見えるが、植物や物に沈み込んで隠れることができるのでマダラが隠密として信頼しているのだ。

 白ゼツ「大丈夫、いつものように相手のデータを記録しておけばいいんだね?」

 黒ゼツ「問題ハナイ。寧ロ、楽シミダ。」

 マダラ「そうか、…それはよかった。…しかしだ。奇妙なことだなお前も、本来の歴史なら、俺とお前は敵同士になっているというのに。お前の【母】を裏切り、こっちに付くとは驚きだ。」

 白ゼツ「僕も不思議だよ。でも、これは二人で決めた話だ。那由多銀河という母よりも上位の存在についていくってね。」

 マダラ【やはり不思議だ。あの那由多銀河という男。やはり何かしらの力があるようだ。本来、俺はゼツに利用され、大筒木カグヤ復活の駒として操られていただけらしいからな。が、銀河が現れてからこれだ。全てが変わった。俺が考えていた通りの世界が出来上がり、すべてが終わった。しかし、それを邪魔する存在が現れるといい、あいつに手を引き続き貸すことになった。…さて、これからどうなることか。」