再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 63

マダラはそうしてセフィロスの戦いぶりを見ることになった。彼も又、セフィロスがどれほどの強さを持つか、そして【己に匹敵する者】かを見極めようとしているのだ。

 そのセフィロスは、ギリシャ勢をせん滅したのち、もう既に次の目標を定め移動を開始していた。

そのころ、カルデアのマスター二人は、自分たちの部屋でじっとしていた。

 始皇帝【さて…二人の様子はというと…。うむ、何事もないな。】

 スカサハ【何とか、マスター達にはばれないように、モニターを偽造するようにルーンをかけておいた。…ゴルドルフから無線が入って来た光景をマスターに見せるわけにはいくまい。…さて、次の戦闘が始まったという連絡が来たか。】

 

と、何やら二人で話し込んでいるのをマスターは疑問に思い、二人に何かあったのかを訪ねる。

 藤丸「どうしたの二人とも?何かあったの?」

 立香「うん。何かあったみたいな顔をしていたけどどうしたの?」

 スカサハ「いや、どうやらもうすぐ敵との決着がつくようだ。何者かは知らないが、我々はサーヴァント。必ずや、お前たちを守る者だ。」

 

その言葉には、いつもより強い語気に満ちていた。まるで、二人を心配させないかのように。