再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 44

こちらも大詰めだ。かなりの間、ダヴィンチたちと話していたジェノバ。その話を聞いていたダヴィンチたちは彼女正体、あの謎の芋虫のようなスライム。そして、目的を改めて尋ねる。

 ダヴィンチ「ふむ、あの謎のスライムは彼女の細胞の一部で、サーヴァント達の記憶がおかしかったのは、あなたがあの細胞を通じて記憶をいじっていたからと。何それ?そんなバカげた規格外能力。このカルデア全員の意識を操るぐらいには強力ってもうそれこの星の生き物の範疇を超えてる!」

 ゴルドルフ「あーもうこの組織いろんな人たちから狙われすぎ!!…いや、人外ばっかりが正しいかな!?」

 ジェノバ「そういうこと。さて、もうそろそろ一つの決着がつきそうね。あーあ残念。私の分身の出番はなさそうかしら?」

と嘆息しながら後ろを振り返るジェノバ。すると、この管制室につながる扉の一つが開く。そして、カルデアの面々にとっては、絶望しかない光景が広がっている。屍山血河。英雄たちが無残にも斃れる光景、絶句としか言いようがない。そうした激し戦いの末、立っているものは只一人。全身黒ずくめのその男は、何事もなかったかのように銀の髪をなびかせ、悠々とこちらに向かってくる。

 

 セフィロス「…この星の英雄とやらは、どうやらこれほどの力のみということか?残念だ。もう少し、歯ごたえがあると思っていたが、所詮はこの程度。」

 

あり得ない。いくら何でもこんなことがあるのだろうか?いや、流石にそれはない。…確かに、いくら何でも強すぎる。それもそうだろう。今のセフィロスには、【対星の守護者特攻】の効果があるのだから。