テロ 2

 エルザ「そうか。またここに戻ってくるのか?」

 銀時「ああ、まだ仕事にもどるにゃ早すぎるし、すぐに戻ってくらぁ。」

 エルザ「分かった。それなら、私はのんびり紅茶でものんでゆったりしておこう。」

銀時は、そのまま休憩室の自動ドアを出た後、歩いて50メートルほどのトイレへ移動を開始する。そのままトイレに着いたが、ここまでは彼の身に何も起こることはなかった。そのまま用を足し、洗面所で手を洗う。ここでも特に問題は無い。

 銀時「さてと、とっとと戻るか…ん?なんだあれ?」

銀時は、洗面台の下に、何か落ちているのが見えた。どうやら、硬貨のようだ。彼は、おっと、今日はついてるぜとか心の中で思いながら、それを拾おうとする。それがいけなかったのかもしれない。もし、その硬貨に気がつかなければ。何者かが突然、トイレを破壊し、ダイナミックにトイレに侵入するのを目撃せずに済んだのかもしれなかったからだ。

 銀時【えっ…今の何。なんか、すっげぇ爆音聞こえたんすけど。いや、なんかお金拾おうとしたらなんか目の前がグッチャングッチャンなんですけど。】

その上、彼の目の前には、得体の知れない何者かが立っていた。一見、人間に見えるが、顔は赤い刺青がしてあるうえに、数本の角が生えている。

 銀時【あれ、まさか天人?地球外生命体だよねアレ?あれ人間ちゃいますよねあれ。うわぁーなんか真っ黒い服着てなんか赤く光っててブンブン言ってるもん持ってるんですけど。アレだよね、あれビームサーベル的なものだよねアレ。やばくね?俺やばくね?」

 一言でいうならば、絶体絶命というところだろう。彼は、どのような方法でもいいので、ここから逃げる必要があることは間違いない。