幕間 2-2 暗黒卿の集い

 老人「…成程な。これで、余の計略はうまくいくはずよ。…ん?きおったか。

老人の近くに現れたのは、仮面を付けた男。うちはマダラであった。その歩みは、非常にゆったりとしたものだ。

 マダラ「何か見えるか?」

 老人「良く見えるとも、我々の勝利への道筋がな。さて、そろそろ彼奴等が戻ってくる頃合いだと思うが、そなたはどうするかね?

 マダラ「そうだな。今回は俺の出番は皆無だろう。ということは、あなたに一存するのが俺としては最上と考えているが。」

 老人「Dark Lord of the sith is not impossible.【シスの暗黒卿に不可能はない。】案ずるな。そなたは相当不安がっているようだが、その必要はない。全てはうまくいく。そのために余をあの女は召喚したのだ。このシスのサーヴァントを。

その老獪さ、落ち着いた雰囲気で話す彼に、マダラは不思議と安心を覚える。

 マダラ「どうやら、心の中を読まれてしまいましたな。ならば、俺は安心して高みの見物としゃれこむとしよう。」

 老人「そうしておるがよい。余は彼奴等が来るまでに、策略を練っておくこととしておく。そなたは、そなたのことをしておればいい。

マダラは、少しだけ赤いクリスタルに映し出された立体映像を見た後、時空間忍術でどこかへ去っていった。

 老人「そう、ただ見ておくがいい、余の計画成就の瞬間をな。さて、誰もいなくなってしまったか。ならば、余は余のすべきことを成すだけだ。ジェダイ無きこの世、我らに仇名す者は無い。

 

その後、彼はクリスタルに映し出された記録映像を消したのち、己の信ずる【フォース】に祈りをささげ始めた。この時、彼はまだ知らない。おのれの妨げになる最大の障壁が現れることを。