冬木編 はじめはアインツベルン城2

そして、銀河は指を鳴らすと、部屋の様相が一変する。今度は、部屋全体がプラネタリウムのように変化した。どうやら、今度はどこかの銀河系の様子が映し出される。

 

 那由多銀河「遠い昔、遥かかなたの銀河系。前にも話したと思うが、そこには、銀河を守る騎士団がいた。そう、どうやら、何億の年月を経て復活したものがいたらしい。」

煌々と輝く美しい星々が渦巻くそれを見て、那由多銀河はそうつぶやいた。

 マダラ「…まさか?お前が言っていた。」

 那由多銀河「そうだ、どうやら、恐れていた事態が発生してしまったらしい。」

 マダラ「い、いや。そんなことがあるのかね?…いや、存在するだけでありうる可能性を捻じ曲げる男が目の前にいたか。」

 那由多銀河「そうだ。宇宙の塵に等しいあのシスの暗黒卿を英霊召喚を模した儀式で復活させたのも、このあらゆる並行世界に戦争を吹っ掛けることができるのも、この私が因果律を捻じ曲げることができるからこそ。…が、デメリットがここで発動したか。が、問題はない。そのためのシス卿たちを復活させたのだ。何か起こればすぐに向かわせる。」

 

といった彼に対し、マダラは、それで解決できればいいがな。とだけ忠告した。そのまま彼はその場から立ち去る間際に

 マダラ「もう無限月読は当分使えん、あとはお前で何とかするしかないぞ。」と忠告する。

 

が、不思議と銀河は余裕の笑みを浮かべるだけであった。何か、楽しみにしているかのように。