全ての始まり 3

 山本「ああ、さっき話した通り、夢の中で何者かが俺の精神世界に直接語りかけてきたってわけになるのか。どうも、日本時空省に、自分が見たのと全く見た目が同じ老人が出たって話だ。そいつは、自分のことを皇帝って呼んでたらしい。それで、何者か時空省でも調べているらしいが、正体が全く分からんそうだ。」

 犬夜叉「な~んかえらそうな奴だな。しゃらくせぇ。でも、そいつが黒幕かもしれねぇんだよな。」

 ジュード「そうじゃないかって話している職員さんもいるらしいですね。でも、敵の首謀者が一人じゃないっていう人もいるらしいですね。あのマダラとかいう仮面の人も恐らくその一人でしょうね。」

 山本「恐らくな。そうそう。自分がこんな状態になっている最中にも、みんな必死に仕事をしてくれていたようだ。マダラこと、【うちはマダラ】のデータがさっき届いたよ。…どうやら、とんでもない人物だということが分かった。時空省でも、S級時空犯罪者として至急捜査する必要が出てきたということはわかった。」

山本は、元々時空省のデータベース上には既に彼の名前があるということは知っていた。時間犯罪者が、何かしらの企みによって異世界の反英雄を利用又は手を組んだ場合の危険度で常々上位に挙がっていた人物の一人である。このマダラは、まさにその一人だ。