幕間1 マーリンの語り

 ゼーナ「ああ、無能ばかり選ぶよりは彼のほうがいいわね。この世界の魔術師には私も辟易しているわ。それで、彼はどうやって世界を救ったのかしら。」

 マーリン「それは、まずここから説明したほうがいいかもしれない。あなたならもうすでに知っているとはおもうけど、【マシュ・キリエライト】という少女のことはすでに調べているんじゃないかな?」

 

当然といわんばかり、彼女は大きくうなずいた。恐らく、マーリンのことだ。私のこともすでに調べてあることには違いない。

 ゼーナ「勿論。あの娘についてはすでに調べてあるわ。私の【子供たち】を使ってね。」

 マーリン「あの不気味な奴を使ってか。…いや、想像したくないね。だって、正体があんなものかって考えたらSFホラーも真っ青だ。」

 ゼーナ「安心しなさいな、流石に、この星の生物に合わせた見た目に変えてあるから問題はないわ。」

 

二人は、互いに何かしらの秘密を知っているようだが、我々にはどうもそのことを見せてはくれないようだ。…ネタバレになりかねないから無理もないが。

 

 マーリン「そのうち分かるようになるよ読者の皆さん。話が脱線したので戻そう。」

 ゼーナ「そうね。そうそう、マシュという少女ね。あのデミサーヴァント、真名はもうすぐ突き止められるところまで来てるの。あの盾みたら女神アテナかもしくは彼しか見当が見当たらなかったから楽といえば楽ね。」

 マーリン「そこまで来てるなら簡単なことだけでよさそうだ。カルデアのマスター君の記念すべき最初の契約英霊が彼女だ。彼女もあの爆発に巻き込まれて瀕死の重傷を負った所をある英霊に助けられ、そして彼女はデミ・サーヴァント。人間と英霊が合体した存在になったわけだ。」