カルデアにて 2

 山本「ありがとう、慰めてくれて。…でもね、もうカルデアに着いちゃったから悲しんでいる暇はないんだ。…というわけで、ここはカルデアのどの辺かな?」

山本はあたりを見渡すと、広い空間に地球のモデルのようなものが設置しているだけの場所であるということだけは分かった。

 

 マシュ「ええ、あれが先ほど話していた観測機【シヴァ】です。只の地球儀のように見えますが、地球を模した物体ですのでかなりの高エネルギーを持っています。触らないようにしてください。死んでしまう可能性をありますので。」

あれそんなに危険なものだったのか。できるだけ触らないように気を付けよう。山本は心の中でそうひっそりと呟いた。そのまま山本は二人に連れられ、カルデア施設を見て回ることとなった。…ただし、時間がないので部分を端折りながらの説明になってしまったが。その過程の最後で、ある部署を紹介された。カルデアの開発部だ。

 

 山本「…ん?どうしてここを最後に?」

 藤丸「ええ、ここに紹介したい人が二人いるので紹介しようかなってことであえて最後にしたんです。二人とも忙しいのですぐには紹介できそうになかったのでこのタイミングしかなかったんです。」

 マシュ「先輩の言う通りです。因みに一人はもう紹介済みですが、もう一人は初めてです。しかも、一人はサーヴァントなんですよ。山本さんもよくご存じの方だと思うのですが、ちょっと変わった人なので心の準備をしておいてください。」

 

心の準備が必要とは、一体どんな人物なのだろうか。すさまじく気になる。よっぽどの変人なのだろうなと山本は感じたが、結論から言うとその通りだったといわざるを得なかった。