カルデアにて 4

 ダ・ヴィンチ「ま、初対面で私のことを大人物だなんていいこと言ってくれるじゃないのんそこのお兄さん。。」

 山本「いえいえ、私のようなものに対してそこまで喜んでもらえるなんて。【世辞のつもりだったんだけど、まぁこれはこれでいいか。うまいこと話を合わせておこう。】それにしても、面白いものがいっぱい飾って興味深いですね。これはすべて…えっと、ダヴィンチ女史でよろしいのでしょうか?」

 

山本が言葉を濁すのは無理もない。彼の記憶が正しければ、レオナルド・ダ・ヴィンチという人物は史実では男性だったはずだ。しかし、彼、もとい彼女は女性、というよりはモナリザとなっている。つまり、これはどうなているのだろうか?不可思議にもほどがある。

 

 ダ・ヴィンチ「ええ、女史で構わないよ山本君。サーヴァントとして且つキャスターで召喚された場合、私はこんな見た目になるよーぐらいに思ってればいいよ。」

 

そうなのか。サーヴァント、それはあらゆる時代の英雄を使い魔として召喚させたものだが、場合によってはこんなこともあるという衝撃の事実を彼は知ったのであった。

 

 山本「そ、そうですか。それでは、改めてダ・ヴィンチ女史。これらはすべてあなたの発明品なのでしょうか?」

 ダ・ヴィンチ「勿論、勿論。いろいろ作ってあるからぜひ見ていってほしいんだけど。そんな時間はなさげかな?」

 山本「申し訳ありませんが、レイシフトの時間移動の都合などで厳しいとカルデアのスタッフさんからお話がありまして、速やかに簡潔にお話を願いいたしますという伝言までもらってしまいました。」