カルデアにて 9

 山本「信じられないことが起こっている…。自分がいないところで恐らく何かしらの動きがあったのかもしれない。この殺人は恐らく、今日に至るまでの下準備と自分は思う。」

 スコール「下準備…ですか?」

 山本「そう、下準備だ。そうでないと、余りにも敵の手際が良すぎる。もしかすると、他に事件が多発していないかどうかもしかして知っているんじゃないか?」

どうやら、山本の考えた通り、他にも事件が同時に発生したことがスコールから語られた。只、話を聞くだけではまだ分からない部分が多いことだけは分かった。

 

 マシュ「なんということなのでしょうか。まさか、こんなに多くの事件が発生しているなんて驚くばかりです。しかし、ふしぎなのは、こんなに多くの事件が発生しているなら、カルデアでも何かしらの反応がないとおかしい気もするのですが?

 山本「う~ん。それはたぶん、人理焼却。つまりは人類史の消滅を狙っているというところまではいっていないんだろうね。恐らく、敵の目的は歴史を覆して己の満足する結果に塗り替えるとか、異世界の敵が別の世界を征服するとかだろうね。」

 藤丸「ん~なるほど。要は、人類史を破壊するとかじゃなく、自分たちの願いをかなえるために泥棒するぐらいのレベルなのかな?」

 

その答えは、当たらずとも遠からずといった所だろうか。そう、敵の目的は恐らく、何かしらの目的を成就するためにやっているのだ。しかも、それはここまで大きくことを広げないと叶えられないほどの膨大でおびただしいほどのものなのだろう。

 

 山本「それくらいならいいかもしれない。だが、我々が考えているよりも、勿論、君が考えているよりももっと大きいことをなそうとしているとしか考えられない。」