再びカルデアにて 1

 ダ・ヴィンチちゃん「おやおや~?これまたどうしたもんかねぇ。さっきまで確かにみんないたはずなのに?こんなにカルデア在中のサーヴァントが減っているなんて。こんなことはさすがに前代未聞だ。」

 ダヴィンチがカルデアのコンピューターを前に、何やら呟いているのを見て、ロマン【のような誰か】が彼女のもとへ駆けつけた。

 ロマン「どうしたんだいダビィンチちゃん?そんなに慌てた声出して?」

ロマンのその発音を聞いて、なぜか彼女は笑いが込み上げてきた。どうやら、彼はまだロマンになり切れていないようで、呼び方にまだ慣れていないようである。

 ダヴィンチ【ちょっと、声がおかしくなっちゃってるよん。】

 ロマン?【ああ、ごめんごめん。申し訳なかった。いやはや、まだまだなれないなぁ。さて、本題に戻ろうか。】

ダヴィンチは、笑顔で静かに首を縦に振る。どうやら、彼の頑張りを応援しているという内面の心情が出てきたかららしい。ということで、何事もなかったかのように話を続ける。

 ダ・ヴィンチちゃん「それがねぇ、これを見たらわかると思うよん。…これ、酷いと思わないかい?」

 ロマン「いやまたこりゃ一体どういうことなのかな?カルデア在中のサーヴァント大体4分の1がどっかに消えてしまったということで理解すればいいんだろうと思うけど?」

 ダ・ヴィンチちゃん「その通りなんだよロマン!…そのことについて何か知らないかいそこのアラフィフおじさん?」

そう呼ばれたとある中年イギリス紳士は、ただ単に彼らの近くを通りかかっただけなのに、なぜか呼び止められてしまった。彼は、藤丸が契約を交わした地名【新宿】から【新宿のアーチャー】と呼ばれている。または、アラフィフとも呼ばれたりしている。

 新宿のアーチャー「いやいや、流石にこの件はおじさん知りませんよ!!ま、確かに悪巧み考えてたけどここまではさすがにやらないよ!!」