逃亡劇、そして復活 61

 マダラ「さて、もういいか?しかし、これだけの人数がそろうと中々壮観だな。これだけの英傑がそろうと良いものだ。」

 山本「そうだろうさ。かくいう自分も、気づいたら、見知らぬ人が増えていて驚いているところさ。それで、そちらが戦闘継続できないというのはどうしたことだ?むしろ、今から戦闘が激化していくものと思っていたぐらいだ。」

 マダラ「俺もその予定だった。まだまだ試したいこともあったからな。が、ある者によって本部の一つが潰されてな、一気に作戦続行不可能になった次第だ。」

 

何やら怪訝そうな顔をしている山本と、仮面をつけた男の会話を、それぞれ木陰に隠れながら聞く他の面々。その話を特に理解しているのは恐らく元就と郭嘉の二名だろう。

 郭嘉「ふむ、どうやら敵を動かすために本部を分けていたようだね。」

 元就「そうだろうね。そうでもしないと、とてもこれほどの軍を動かすことはできないだろう。特に、敵はどうも人間だけじゃない。あの遠呂智の兵だけじゃなく、いろんな異世界の魔物とかいるみたいだし。」

 郭嘉「そうだね。ここまで来るのにどれほどの怪物たちの目を避けながら移動したか。見つかっていたら、どうなっていただろうね。少なくとも、今日の美酒はお預けかな?」

 元就「そりゃ無理だろうさ。ここから逃げることが今は最優先。…だけど、敵の拠点をつぶしたって、一体何者なのだろう?」