逃亡劇、そして復活 14

 ?「それについては心配は要らない、若者たちよ。すべての国の時空省を治めるトップとして、責任を果たさなくては行かんからね。」

どこからともなく、声が聞こえてくる。どうやら、時空省から誰かが連絡をつないだらしい。その声は、時空省、いや、25世紀に生きている人なら誰しも聞いたことがある声である。恐らくは、地球大統領の次ぐらいに有名な人物ではなかろうか?

 

 宇和島「え、ちゅ、ちょっと待ってください。この声の主はもしかして…急いで映像を回して、時代の座標を間違えないように映して!」

宇和島の声は、時空観察室によく響くほど大きいものだった。それもそうだろう、もし粗相があっては絶対にいけない人だからだ。なぜなら、【自分たちが所属している組織のトップなのだから】特にそうだろう。

 

 ?「ん?どうやらつながったようだね。いやいや、なかなか貴重な経験だ。21世紀に立体映像の通信をつなぐのは久しぶりだからね。普段はこの時代のスマホ、ないしガラパゴス携帯に通信を送るから。おっと、21世紀の皆さんないしカルデアの皆さん、初めまして、私は【シーヴ・フィニス】というものです。地球時空省の大臣です。

 

 なんと、通信相手は、25世紀の時空省のトップに立つ人物だった。