強者相まみえる3
離れた場所で互いの戦いを見つめるマダラ。それを、同じ暁の一員で、自分の正体を隠している彼のことを知っている数少ない暁の構成員、【ゼツ】が記録している。ゼツは、自分が見たものを記録として残すことができ、普段は地面に潜る忍術で隠密活動している。
このゼツという忍、何とも言えない見た目をしている。体の半分が真っ黒で、もう半分が真っ白なのだ。どうやら、それぞれ自分の意志を持っているようだ。しかも、頭の周りは、ハエトリソウのようなものが生えている。中々濃ゆいキャラである。
マダラ「どうだ?お前のお眼鏡にかなう戦いか?」
白ゼツ「たまには忍同士の戦い以外もみたいとは思っていたけど。」
黒ゼツ「マサカ、ヨソウイジョウノタタカイガミラレルトハ。」
マダラ「それなら良かった。サーヴァントの戦い、これは派手になるだろうな。さて、どうやら敵は一人増えるらしい。そうなれば、流石にこちらも引くしかなかろう。あのお方がお怒りになる。そうなったらペインを呼ぶ。」
白ゼツ「分かった。そうしよう。それまでは、この戦いを楽しもうかな。」
黒ゼツ「ソウダナ、コウイッタヨキョウモタマニハイイ。」
三人とも、情報収集兼試合観戦を続けていた。気分は、さながら古代ローマの剣闘士の戦いをコロッセオで見るといった所であろうか。