強者相まみえる8

と、落ち込む司馬懿に変わり励ます司馬家次男。普段はどこか抜けた感じのする彼だが、しっかりしているときはしっかりしている。こんな非常時でも父親に代わって指揮を執り始めた。

 

 司馬昭「本当は兄上にやってほしかったのですが、今席を外してますのでここは自分が取ります。あ~あ、めんどくせ…っと、そんなことを言っている状況じゃないですね!今からどうすればいいか代わりに指示します。」

 

司馬昭は、まず敵が何を考えているのかを考え始めた。さっきも戦わないふりをしておいて、戦力をぶつけてくるということをするほどなので、恐らくは脱出口付近にも敵がいることは間違いないと見ていた。

 司馬昭「そのまま脱出口を目指していいのですが、恐らく、面倒なことに伏兵潜ませているでしょう。と、いうことで、暗闇を照らすものがあったら、それを怪しいなーって思う所にあててみてください。どっかに敵がいるはずですから。」

 山本「分かった。そうする。そうしたら、ライトとか、スマホ類を持っている人は、森の茂みとかを照らしてくれ。恐らく、敵が潜んでいる場所がわかるはずだ。」

 

話を聞いて、何かしらの光源になるものを持っている人【特に現代以降生まれの人】は、辺りを照らしながら注意深く移動を開始した。