全ての始まり11

銀河は、自分が立っていた場所からマダラの方へと歩み寄る。その足取りは、その若さとは似つかわしくないほどに王者の風格を漂わせるもので、年長のマダラよりもよほど落ち着いた雰囲気を醸し出している。だが、マダラの前に立つとどこか飄々とした態度をとり、次に口を開いた時にはあたかも子供のようにしゃべり始める。

 銀河「さて、そういったことで、兎にも角にも器は満たされ始めたわけだ。全ての始まりはここからだマダラ。…さて、私はかの鬼舞辻無惨に会いに行ってきたよ。久しぶりに豪鬼にも会えた。」

 マダラ「…おまえ。昔殺し合いした奴を懐かしい親友みたいな言い方するのやめろ。」

 銀河「ははは、すまなかったな。どちらかといえば懐かしいという感情のほうが勝ってしまったようでな。」

 マダラ「…はぁ、これだから人外且つ神外は…俺には到底まねできん精神力だ。」

 銀河「そうか。それは誉め言葉として受け取っておこう。…さて、これからどうするか決めなくてはならなかったな。これからはますます忙しくなる。異世界中が混沌となるのだから、我々もそれに比例して忙しくなる。…その前に、ゼーナと今は名乗らせている彼女とマダラが作り出したあの空間へ呼び込む準備は出来たか?」

 マダラ「問題なくできた。…しかし、あれを使うのはやはり早かったような気がするが?何せ、【あのカルデア】を無限月読化させるとはな。まぁ、【すでにうまくいっている所もあるが。】」