欺瞞 1

それは、有意義な時間だったと思う。こうして一同に会することでいい知恵も良く働いたし、おかげで辻谷君を救い出すことが出来た。ひとまず、このカルデアで情報を集めて一旦アメリカに戻ってあの悪魔城を探索しよう。…予定としてはこうだ。そういえば、いろんな人に今まであったことを話してきたっけなぁ。夜まで本当にいろんな人と話したっけ。…ということで、カルデアの一室を借りて自分は睡眠をとっていたわけだが。

 

 山本「…う~ん。」

まだ夜中だというのに、目が覚めてしまった。自分も人間だ。別によくあることであろう。そういえばのどが渇いたので何か飲み物でも取りに行こうかとベッドから飛び降りる。今気づいたことなのだが、服を着替えていなかったようだ。まぁ、今日は一日カルデアで過ごすことにしているから、着替えは朝になってでも構わないだろう。そうして、彼はこの部屋から出た。

 

しかし、カルデアという施設は本当に広い。空間どうなっているんだろうかと本当に思う。何かしらの魔術を使用して空間を広くしているのだろうか?と、すると、25世紀の科学的なものとは別な技術ということになるのかなどど考えながら目的の場所まで移動する。…しかし、どうだろうか?いくら何でも目的地に着くまで時間がかかりすぎなような気がしてならない。