拳を極めし者 19

そのままどうしたことか、銀河は踵を返し、そのまま立ち去ろうとした。が、そこで豪鬼が引き留めようとする。

 豪鬼「待たれよ。そなたは我に闘いを挑もうとはせぬのか?」

 銀河「残念ながらまだちょっとだけ早いんだ。そのうち、君に会える日がまた来ると思うよ。…さて、君はそろそろ家に帰る時間だ。次に会える日を待ち望んでいるよ。」

と左手の指を鳴らすと、豪鬼はこの無限城から完全に消え去った。

 そして、銀河もそのまま再び無惨がいるところへジャンプして戻る。

 

 銀河「…いや、お待たせ。ちょっと彼を帰宅させるのに時間がかかってしまって申し訳ない。」

 無惨「いや、むしろありがたいと言っておこう。…あのような化け物を見るのはもう御免と言いたい。」

 銀河「そうか。私が降り立ったのも無駄ではなかったということか。ならよかった。…さて、本来ならばもう少し早く帰るとことだったのだが、かなり長居をしてしまった。大変申し訳ない。」

 無惨「問題はない。たまたま嵐が通り過ぎて行ったと私は思っている。無論、私も、私の部下もたまたまそれに巻き込まれたというだけだ。」

 銀河「それもこれも、私の力が強すぎるせいだろうさ。…まぁ私と同盟を組んでくれたあなたには感謝している。さて、これで大方協力者はそろったか?」