欺瞞 16

それもそのはず、向かってきている謎の音は一つではない。厳密には二つだからだ。その正体は、山本が来たルートから方向から轟音と共に出現することとなる。

 

サーヴァント二人と生身の人間一人は音のする方向から素早く回避。そして、謎の物体二つは三人目掛け突撃を開始する…と同時に山本は自分の姿を現すことになってしまった。

サーヴァント二人は始めは機械の方に驚いたが、ついでに現れた山本にも驚いた。

 

 モリアーティ「おっとっと!いや、アラフィフ腰が弱いからあまり激しい運動をさせないでほしいね!…で、君は一体何者かね?どこからか急に現れたからびっくりしたよ!」

 山本「いえ、脅かして申し訳ない。自分もあれから逃げるのに必死でしたから…て、話したいことはいっぱいあるのですがひとまずあなた方のマスターと友人ということは先に話しておきます!て、全く話す余裕ない。こっちに向かって襲ってくる。」

 

それもそのはず、山本たちの前に現れたのは、カッターの着いた戦闘マシーンと、魔力の力で動く二足歩行兵器だ。

 巴「ええ、どうやらそのようですね。…ひとまず、あの兵器を止めることを考えたほうがよさそうですね… そういえば、まだお名前を伺ってませんでしたね?」

 山本「ひとまず、山本と呼んでもらえればそれでいいです。細かいことはそのあと話しましょう。…あの兵器には見覚えがあります。自分がおとりになるのでおふた方は敵の弱点を突いてください。」