欺瞞 24

流石にそれは無理である。相手はあのキラーマシーン。どこに掴める場所があるのか?とそんなことを思っていたらそれは起こってしまった。彼女は一瞬でキラーマシーンの背後をとったと思ったら、なんと本当にキラーマシーンを掴んで魔導アーマー目掛けぶん投げた。

 

 山本「え?」

 モリアーティ「え?」

流石の怪力である。投げ飛ばされたキラーマシーンと魔導アーマーは衝突の凄まじさから完全にぶっ壊れた。ほかのキラーマシーンを巻き添えにして。

山本は思った。あれ、この三人組結構強くないかと。しかも、うまいこと中距離、遠距離、そして近接とバランスもよい。

 山本「…何とか勝ちましたね。」

 巴御前「ええ、苦しい戦いでしたが、無事に終わりました。さて、もうほかに敵はいないようですね。」

 モリアーティ「ああ、うん。終わってしまったね。え?いいの終わっちゃって?」

終わってしまったのである。勿論、この先のことも考えて早めに戦いを終わらせてしまうのは非常に有用である。後々どんなギミックがあるか分からない。なら、出来るだけ早く戦いは終わらせてしまったほうがいい!が、いくら何でも最後はかなりあっさりした決着であった。