クラウド・ストライフ 12

 セフィロス「やはり、お前もこの混沌の仲間となるかクラウド。これも何かの奇縁というわけだな。…しかし、あの二人、なかなかの手練れと見たが、逃れられるか。見ものだな。…しかし、さすがにモニターの数が無造作に増えすぎではなかろうか。」

 

このモニター室、どうやら伊達に混沌の産物というわけではないようで、何やらセフィロスが想像した以上の多くの異世界の様子を映し出すためとてつもないことになりつつあった。

 

 セフィロス「成程、コントロールする必要があるというわけだ。ならば、整理するとしよう。」

 

セフィロスは、試しに再びこのモニター室を自分のイメージ通りに整理しなおすことにした。それで、どうやら一応のところ、ある程度最小限の量にとどめておくことができるようになったようである。

 

そんなこととは露知らず、クラウドは、敵から逃げるためにとある策を用いて山道をバイクで駆け下りていた。

 

 クラウド「まさか、ここまでうまくいくとは正直思っていなかったな。相手はどうやらまだ近代文明について詳しくないらしい。」

クラウドのやったことはいたって単純。自分が持っているスマートフォンにバイクの音を録音してビリーに渡し、二人同時に別々に移動を開始。逃げ始めたというわけである。