世に仇し者 セフィロス 11

さて、先ほどのセフィロスの分身に幻を見せられていた一行は、気づいていたら山のふもとまで一気に下りていた。

 クラウド「…そういえば、何故か山を下りていたな。喫茶店兼お土産屋さんの店主も無事に一緒に登山してる。…気絶したままだけど。」

 忠勝「いやぁ先日からいろんな目にあっておりまするが、拙者、もはやついてはいけませぬ。」

 アルク「私もね。なんか図書館で本を読もうなんて変なことを考えたから。…さてさて、これからどうしよっか?」

 アルカード「そうだな。…ん?誰かのスマホから音が鳴っているみたいだが?」

 ビリー「いやいや、アルカードさんスマホなんて知ってらっしゃるんですか?」

 アルカード「こう見えて、私は2036年から来たのだが?と、そうではない。話がそれた。戻そう。何故だかわからないが、悪魔場が再び姿を現したという話を聞いたら、何故か時空間を彷徨うことになってしまってな。気づいたら、君のいる図書館へと迷い込んでしまったというわけだ。…と、クラウド、電話の話し相手はいったい誰なんだ?」

 

一応、アルカードからすると今回のセリフは超が付くほどの長文である。…そんなことより、今大事なのはクラウドの電話の相手が誰だということである。それは、クラウドがかつて出会ったことのある人物であった。