決戦 アインツベルン城 16

 マダラ「あやつめ、初めから時空省と我らを敵に回す気満々だったというわけだな。狙いは、互いの混乱か。そのせいで、あの次官の発見に遅れが出た。敵に猶予を与えてしまったというわけだな。」

 ゾフィス「悲しいことにそういうことらしいですね。…しかも、こちらが完全に押されてませんか?」

 マダラ「いや、わからんぞ?もうじき、あの将軍様が来るようだからな。」

 

このために、とっておきの秘策。ここで確実に仕留めるための強力な味方を繰り出せる。…できれば、最終決戦前に登場してもらう予定だったがそんな猶予はマダラにはもう残っていなかった。他にもやるべき作業が残っているからである。

 マダラ【仕方がない。阿僧祇の闇はもう半分は攻略されてしまったわけだからな。偽のカルデア。偽冬木の新都。そして、先日の偽アインツベルンの森。残るは、冬木大空洞地下と…最後はこの街とはもはや関係ない所にあるが。】

 

冬木新都で起こった事件は、それだけ双方の陣営にそれだけ多大な影響を与えていた。互いにこれで計算がくるってしまうほどの事件だったのだ。

 マダラ「まぁいい。皆この戦いを見ておけばいい。お前たちが戦う相手をしかと目に焼き付けておくんだな。」

 

アインツベルンにおける決戦は、佳境を迎えていた。山本も、あと残り三人をどうするかという段階にきていた。