冬木編 はじめはアインツベルン城26
君麻呂「成程、確かに強い。噂通りだ。」
山本「ああ、こうじゃなきゃ俺はもう何回も死んでる身だろうさ。さて、ここ数日ボロボロだったけど、やっと8割の力出せるんでね…お前らまとめてぶっ飛ばして先に進ましてもらうさ。」
この光景をみて喜ぶのはマダラだ。アインツベルンの森の中、どこかでこの戦いをどこかで近未来の技術によって映し出された立体映像越しに見ているのだ。成程、これがあの男の真骨頂。見ていて楽しいものだ。と、興じている所、山本たちが戦っている反対側でちょっとしたことが起こったようだ。
マダラ「ん、やれやれこれからというところで。どうしたイタチ?」
連絡してきたのはうちはイタチ。同族の子孫であり、マダラが暁の裏のリーダーであることを知る数少ない人物だ。
イタチ「ああ、昼間のギース事件の延長だ。【あいつ】が単独でこちらへ来ている。」
ギース事件。それは銀河陣営がそう呼んでいるだけで、時空省側では【冬木事変】と呼ばれる事件だ。現在夜の七時。山本たちがこちらに来たのが現地時間午前11時。その間に起ったことである。この戦いが終わり次第、事件の当事者によって語られるが、一旦話を戻す。
イタチは映像をつなげると、どうやらもう誰かと交戦中らしいその男が映っていた。
マダラ「ほう、あそこからここまで来たか。六道仙人の逆口寄せで近くまで移動したか?で、奴と戦っている彼らは?」
イタチ「銀河が派遣した並行世界の能力者たち。どうやら、天界神候補を選ぶためにチームを組んでトーナメントを戦っていた連中だ。まぁ銀河によって試合中止になったがな。その中で何人か連れてきたが。もう何名か倒されているな?せっかく集めた元ロベルト十団の数人はもうだめらしいが。」
マダラ「成程わかった。2画面で見るとしよう。そいつを見ておきたい。」