決戦 アインツベルン城 20

衒蜥流十六衆大将「ほう、我々の仲間をもう半分斃したか?が、あいつらは雑魚にしかすぎん。いくらお前達でも残りの半分は勇猛な連連中だ。そう簡単には勝てぬと思え!」

 エルキドゥ「そう?君たちみたいなたかが人間が僕たちに勝てるなんて思えないけど?」

 衒蜥流十六衆大将「そうかな?それなら、奥義【人輪殺】でお前たちを倒してやろう!」

衒蜥流十六衆の面々のうち、精鋭三人が空中に飛翔しながら、両手で一人の両足をつかみ、巨大な車輪状を作る。そうして遠心力を利用し、素手で相手を貫かんという人外の奥義である。…の筈なのだが、何故だろうか?エルキドゥは余裕の表情を浮かべたまま、人輪殺を見ても動じない?

 エルキドゥ「へぇ?おもしろいな。でもね、ちょっと残念な話があるんだけどいいかな?」

 衒蜥流十六衆大将「どうした緑髪の優男よ?戯言なら聞いてやるぞ?」

 エルキドゥ「何?戯言じゃないよ。君たちは人間だろう?なら、やっぱり僕には勝てないんじゃないかなとおもってね?」

すると、エルキドゥはどこからともなく体全身から神造製の鎖を召喚する。

 エルキドゥ「甘かったなぁ?君たち、そのまま空中にいると攻撃を躱せないじゃないか?」

 

その通り、鎖は三人目掛けて飛んでいき、その一本一本が正確に彼らの体を巻き付ける。