決戦 アインツベルン城 21

衒蜥流十六衆A「な、何!」

 衒蜥流十六衆B「なんだこの鎖は!!ええいこの鎖は!!」

 エルキドゥ「ああ、振りほどこうと思っても駄目だよ。それ、神造だから人間の武器では壊せないと思うよ?」

そのまま鎖をほどけない三人。人輪殺は、このようにして完全に敗れ去った。精鋭三人組は鎖に振り回され、そのまま空中分解、なすすべなく吹き飛ばされていくだけであった。

 

 クラウド「…すごいなエルキドゥ。裏冬木の時といい、大したもんだ。」

 エルキドゥ「君も大したもんだと思うけど?あの八人倒したの君だろう?」

などという様は、完全に自慢話のそれである。少なくとも、衒蜥流十六衆の面々にとっては。

 衒蜥流十六衆大将「くそ、こうなったらあれをやるしかなくなったな!行くぞ!我々の本領はここからだ!気絶していたそこの連中!!とっととおきろ!総攻撃を仕掛けるぞ!!」

大将の合図に合わせて、いままで地べたに伏していた者も一斉に起きる。

 クラウド「手ごたえがなかったと思ったら、なるほど気絶していたふりをしていたというわけだな?」

 衒蜥流十六衆C「その通り!!というわけで、てめぇら。我らが最終奥義を…」

 

と、張り切っている衒蜥流十六衆。が、クラウドはここで正直なことを口にしてしまう。

 クラウド「面倒い」

 衒蜥流十六衆E「あ?てめぇなんて言った今?」

 クラウド「面倒いっていったのさ。昼間に比べて、お前たちの弱さに辟易した…終わらせてやる。お前たちがその気なら、俺も必殺技で終わらせる!」