決闘 足利義輝 9

ヴォーティガーン「さて、一仕事終わったところで次だ。あー人類を救うために邁進する卑王は大変だ。ま、俺は■■■■でもあるからね。あんまり汚い言葉を使うのはこの辺にしておこう。あとは、どさくさに紛れて、俺に変装しているあいつと入れ替われば問題はない。」

と、闇の王子様はどこかとしれない場所を離れる。そうして、■■■■・ヴォーティガーンは次の仕事に向かうのであった。

 

さて、戦いは激しくなる一方だ。多くの技で敵を翻弄する未来の剣士と、無数の武器で柔軟に対応する並行世界の室町の英雄。実力は完全に五分だ。

 

 山本「いやいや、あれだけ同時に武器を自在に使いこなすとか超人以外の何者でもないですよあの将軍。【白光】【麗理】【相刃断】でも仕留めきれないとは。」

 義輝「そう落ち込むことはないぞ朋よ。むしろ、私はかつてない強敵と出会えて驚いている。其方なら、私の世界に熱き旋風を巻き起こせるやもしれん!」

 山本「そこまでほめてくださるとは恐悦至極。ですが、私はそんなつもり一ミクロンもないですよ。流石に天下を一人で支えるとかほんと無理ですから。それよりも、家族でのんびりしたり、仕事で友と張り合ったり馬鹿したりする方がいいですからね。」

 

と、彼の言葉に少々驚く義輝。彼からすれば、彼ほどの才能をもつ人物が出すような言葉とは到底思えなかったからだ。