決戦 アインツベルン城 28

義輝「ほう、戦いの様子を見るつもりだったが、もう終わりかな?」

森の外から足音が聞こえてくる。すると、茂みの奥から現れたのは、剣豪将軍足利義輝そのひとだ。

 山本「ついに現れましたね将軍どの。…確かに、そういわれてみると、静かになりましたね。…どうやら、自分を倒すために襲撃してきたようですが、みんなあっさり返り討ちにされたというわけでは?」

 

 義輝「ははは!!そういうことらしい。一番驚いているのはマダラであろう。先ほど、那由多銀河と連絡を取り合っているところを聞いていたが、どうやら何者かに騙されていたといわんばかりの剣幕だ。」

 

現在のマダラはというと、那由多銀河相手に連絡という名の文句を言っていた。

 マダラ「どういうことだ?まさか…?お前も騙されていたというわけか?」

 銀河「悲しいことにそうだ。私でも【ヴォーティガーン】の嘘を見破るのは不可能というわけだな。流石は【プリテンダー】。すっかり君のことを疑っていたようだ。

 マダラ「仕方あるまい。もうあ奴は我々の敵だ。いや、そうではない。はじめから我々の敵だったというわけだ。」

 銀河「昼間といい、今度のアインツベルンといい、完全にこちらの戦力を削ぐとしか言いようのない嘘の繰り返しだ。が、この義輝は違うだろう。何とかしてくれると期待したいが…。」