再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 6

ネモ・ナース「お二人とも、本当にお疲れさまでしたね。あとはカイニスさんやモルガン陛下、始皇帝陛下にお任せしてゆっくりなさってください。あ、こちら緑茶です。これでお気持ちを和ませていただければ。」

と、湯飲みに入れた緑茶を二人分お盆に入れて渡す。体を起こした二人は、そのままベッドの上にお茶をこぼさないように丁寧に落ち着きながら飲む。

 ダヴィンチ「ありがとう!ネモ・ナース。いやぁ、たまには緑茶もいいね。」

 ゴルドルフ「そうだなぁ。紅茶もいいが、なんというか、この絶妙な苦さが落ち着くものだ。…さて、藤丸達はどうしているかねぇ?やっぱり困惑しているんじゃないのか今回ばかりは?」

 

と心配する新所長。いくら何でも今回ばかりは自分が分身するなんていることが起こっとるわけだ。原因がわからん以上、混乱しているのではないかと思ったからだ。

 ダヴィンチ「それがねぇ、意外と冷静らしいんだ。いやいや、あの子の精神力にはいつも驚かされるけど、流石にたくましくなりすぎなんじゃないかな?」

 ゴルドルフ「え?意外と落ち着いてるの?いやいや、いくら何でもそれはどうなんだね?あの子精神的にたくましくなりすぎなのではないかね?異聞帯を乗り越えすぎた結果ああなったのかね彼?いや、彼女ともいえるな?」