再臨・片翼の天使 ノウムカルデア 8

マシュ「【ああー先輩二人から名前を呼ばれてるぅー。っと、危ない危ない、のろけてしまう所でした。】あ、いえ、そんなことはありません。先輩もかっこよかったです。あの時、的確な指示をしていらっしゃらなかったらと思いますとやはり先輩はすごい方です。」

 

二人の先輩に思わず興奮しそうになるマシュ。が、気持ちを抑えてここは冷静になろうとする。今は先輩が分裂するという明らかに異常事態なのだから!!のだが、二人の話を聞いていると間違いないことが一つだけある。それは、二人とも、今まで旅をした【藤丸立夏】に違いないということだ。

 

と、この部屋で一緒に話を聞いていたサーヴァントたちも間違いなく二人は同一人物だということである。

 シグルド「ふむ、喋り方といい、動きの癖といい、間違いなく彼らはわれらのマスターに相違ない。」

と、龍退治で有名な北欧の英雄はそう語る。その彼の横にいるイギリスに古くから伝わる湖の妖精【モルガン・ル・フェ】も間違いないと確信する。

 モルガン「あなたもそうお思いですか。そういえば、あなたの奥方もそうおっしゃっていましたね。それに、汎人類史における私の子供たちも同じことを言っていました。…それに、私の妖精眼から見てもあの二人は間違いなく【藤丸立香】なのです。あそこまできれいな色と形をした魂を私は見たことがありませんので。」